21 January, 2011

トルコの現代を見る新市街 - Istanbul Trip 2日目

2011年の新年にイスタンブールを訪問したレポート、その2。

この日はちょっとスペシャルな日。トルコ人の友人ギゼムGizemとドルマバフチェ宮殿の前で昼過ぎに会う予定になっていたからです。

まずは朝トラムヴァイに乗ってスルタンアフメット駅へ。午前中アヤソフィアとドルマバフチェの二カ所を見る計画で降りてみたものの、すごい行列。こりゃあかん。ってことでアヤソフィアは翌日に回すことにして、ドルマバフチェへ。

再びトラムヴァイの1番に乗って終点まで。電車の隣にはロシア語?を話しているおばさん3人組が地元の人に地図を見せて行き方を確認している。この人たちも新市街のほうへ行くようだ。

終点のカバタシュKabataş駅に到着。そこから人の流れに乗ってそのまま進行方向へ歩いていくと、観光バスが沢山止まってる駐車場が。お、ここらしい。と奥に進んでいくとほどなく見えてきましたのがこの時計塔。

Tower Clock

入り口で荷物検査。携帯や財布をズボンから出さなかったけど問題なし。結構緩い?本殿とハレムの両方のチケットを購入。改札を通ろうとしたら、バーコードの印刷が悪かったらしく、僕だけ入れない。印刷をしなおすように言われて、再びチケット売り場へ。他にも二人女性が再発行をするところだったので一緒に頼む。僕らが待っている間にも数人ちらほら。プリンター換えた方がいいのでは。。。

ドルマバフチェ宮殿、皇帝の門

Dolmabahçe Palaceの門の前では衛兵が微動だにせず立っている。細やかな装飾が施された門。バロック様式というのでしょうか。



中は写真撮影が禁止だったので中の写真はウィキペディアとかグーグルでいろいろ探してみてください。
ここは男性のみの本殿と女性のみが使用した空間(ハレム)の二つのエリアに分けられています。宮殿内の見学はガイドと一緒に回ることになっていて、トルコ語と英語しかありません。屋敷の中に沢山ハマム(浴室)もあった。ピアノが沢山あったのも印象に残っています。周りがあまりにも豪華なので、貧相に見えてしまいました。ひとつだけやたらケバケバのデコラティブなピアノがありましたが、奥さんによると「ああいうのはいい音しない」そうです。(笑)儀式の間のシャンデリアは他国の大統領訪問など特別な時しか点灯しないそうですが、太陽のような明るさになるとガイドのおじちゃんは話していました。すごい大きさで驚きました。

そして友人ギゼムと再会。彼女はオランダのロッテルダムで先シーズンまで振付の勉強をしていて、僕がその学校にダンスの授業を聴講しに行っていたので知り合ったのです。彼女の作品に音楽で参加もしました。お互いに近況を報告しつつ歩いて現代美術館へ行く事に。(美術館の内容については別記事にしましたのでそちらをご覧ください。)

名物サバサンド!
そこからさらにカラキョイ地区まで散策。僕たちが「サバサンド食べたい!」 とリクエストしたところ、ギゼムが美味しいところへ連れて行ってくれました。塩味だけのシンプルな味付けでしたが、これが絶品でしたー。歩き疲れていた事もあって、そこで飲んだザクロジュースも美味しかった。僕らがほけーっとしている間に、頼りになるギゼムが翌日のセマー(回転ダンス)の公演も電話で予約してくれ、敏腕ツアーガイドぶりを発揮していました。友人が出るという夜の演劇公演を見に行くことに急遽決定。チケットがあるか後で会場にチェックしに行くことになりました。

そして雨が降り出した街を、再び歩いてガラタ塔へ向かいました。結構傾斜がきつい道でした。楽器屋さんや電気、オーディオなどパーツ売りしている店がとても多かった。この場所は10年ほどでファッショナブルな店が進出して来た事によって、家賃なども倍以上に跳ね上がったそう。

レストランの軒先で
イスティクラール通りは新市街の中でもブティックやレストランなどが並ぶ繁華街。各国の総領事館も多数。6時も回っていましたが、人が沢山。そうかと思うと横道は建物が建ち並びとても狭い路地になっています。ギゼムがいなかったら迷子になっていたかもしれませんが、彼女の後ろに着いていったおかげで、普通の旅行客では足を踏み入れないような場所も覗くことができました。

夜の公演の小劇場に行ったものの、結局劇場担当分のチケットはもうなかったらしく他の場所をあたることに。なんだか申し訳なかった。すると電話をしていたギゼムが友達からチケットがもらえるとのこと。今夜の観劇が決定しました。


ホットチョコで体ホカホカ!
雨の中歩いたせいで、体が冷えてしまったので、ホットチョコレートを飲めるお店に入りました。れんが造りの内装で、隠れ家的な雰囲気。



僕とギゼムは互いの近況報告など。トルコでのダンスシーンというのはオランダと比べれられないほど小さいようで、なかなか大変なようです。





演劇見に行く前に、ガラタ塔すぐ横のロカンタ(大衆食堂)で腹ごしらえ。

ビベル・ドルマス
こちら、トルコ料理のピーマンの肉詰め。ビベル・ドルマスというそうです。これは妻が注文。僕はチキンの照り焼きをいただきましたが、安くて美味しい。まさに大衆向け!






夜の公演は演劇科の1年生がゲスト演出家を迎えてのプロジェクト公演だったようです。上演団体のサイトはこちら。トルコ語です。あしからず。
http://www.actorswithoutborders.net/
kebap(ケバブ)がタイトルですが、これ料理の名前ですよね。Gianina Carbunariuというルーマニアの女性戯曲作家による作品。もちろん全部トルコ語で上演だったので、内容をすべて理解する事はできませんでしたが、暴力とか売春とかが主題になっているよう。演出として電話やカメラ、テレビ映像や路地からライブ中継映像など現代のメディアをいろいろと意識的に取り入れているようでした。フィジカルな表現も多かったので飽きませんでした。台詞は男性2人と女性1人が担当しますが、舞台上には5人の男性もコロスとして出演。この主演の女の子が、学生とはいえ体当たりの演技で、圧倒的な存在感でした。

読んでみたい方は英語の脚本がamazonで売ってます。こちら。Kebab (Oberon Modern Plays)

劇場前でギゼムとはお別れ。彼女のおかげで裏道にも足を踏み入れることができたし、こんな地元の演劇も見ることができて、大満足の一日でした。ありがとー!

帰り道はイスティクラール通りをタクシム広場までブラブラと歩き。昨日食べたバクラバがあんまり美味しかったので、お土産も購入。そこからフニクラと呼ばれるトンネルを通る電車に乗って、カバタシュまで。このフニクラ、車体が斜めに設計されていて面白かったです。

フニクラの車体プラットホームも斜めになってる。   












街の観光スポットがタイルに描いてありました。位置関係は結構適当のようですね。。今日の新市街は左のヨーロッパ側北部にあります。

さてイスタンブール新年の旅のレポートはもう少し続きます。

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