30 March, 2011

"Play for Japan"を手伝って感じた事

 先週26日土曜日にハーグで行われたチャリティーコンサート"Play for Japan"ではビラ配りや広報や当日のステージマネージなど、できる範囲で協力をさせていただくことができた。

700人以上の来場で、 13,140.53 13,340.53 (4/1修正。募金が追加されたためとのこと。) Euroの義援金が集まったことは大きな成功。中心になって準備してくださった歌手の夏山さんや、演奏者の方々、受付などの運営を手伝ってくださった日本 人ボランティアのグループなど大勢の力と思いがあったからこそだと思う。

演奏会を手伝いながら、自分自身が幸せな気持ちになれた。出演者の方達もとても楽しんでくれていたように思う。オランダにいると情報は見られるものの、できることが何もないという状況。もどかしい気持ちがこうした活動に関わる事で、何かすることができたという満足感になっていたと思う。お手伝いさせてもらうことができて、ありがたかった。


ミャンマーで24日に発生した地震からまもなく一週間。東北の地震から約20日。どちらもだんだんと被害の実態が報道され、 被災した方を思うと胸が痛む。コンサートで司会者が津波の被害にあった日本人からのメールを紹介した。東北地方は地震も多く、その方は耐震のための工事をしたばかりの家に住んでいたそう。津波がなければ、地震には持ちこたえていただろう。ミャンマーでの震災写真を見ていると構造的に弱そうな木造の家の倒壊が確認できる。ミャンマーもサイクロンや地震など自然災害を経験しているところだが、防災に対する準備というのは経済的な支援がないとなかなか進みにくいものなのかもしれない。長期的な復興にかかる金額は大きい。コンサートでの義援金の額はもちろん大切だが、それ以上に、関心を広げたり、精神的な安らぎをもたらす事も大きな役割のように感じる。

終わった後に友人の音楽家から「またこういうチャリティー演奏会があれば自分も弾きたい」と連絡をもらった。今回のコンサートは学校を卒業しプロとして活動している人が演奏をした。別のメンバーでまたこういった企画ができるといいなと思う。音楽だけじゃなくて、美術、デザイン、ダンスとか、オランダにはアートの学生も多いから、何かそういう人たちと一緒にやるのもアピールする層に広がりが出ていいのかもしれない。

先週、Spui広場でチラシを配っていた時に偶然出会ったWebster大学の先生。日本に12年住んでいた事があるそうで、今後もこうした活動の情報を送って欲しいと言われ、開催を喜んでくださっていた。メディア・コミュニケーション学科の学生さん達を連れて日本へ取材へ行く事を考えているとか。今はまだ海外でも強い関心を集めているけれど、印象は時間が経てば薄れていくものだ。復興は今後何年も続いていくのだから、海外の人たちへのアピールを継続していくことがとても重要なんだと思う。

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