スルタンアフメット・ジャーミー、トプカプ宮殿、イェレバタン・サライ(地下宮殿)、グランドバザールを回って、セマダンス鑑賞、ハマムで締めるという欲張りなイスタンブール三日目のレポートです。
初日の夜も来た旧市街。まずはアヤソフィア博物館へ。開館前から並んだのですぐに入れたのですが、なんとチケット売り場でユーロが使えない事が判明。昨日までで両替したトルコリラは全部使ってしまっていたので、仕方なく行ったん出て、お金を変えてからもう一度並びなおしました。とほほ。
|
アヤソフィア博物館 |
ギリシア正教の大本山としてつかわれたのちイスラムの寺院に姿を変えたという変わった歴史をもつこの建物。スルタンアフメット・ジャーミー(ブルーモスク)とトプカプ宮殿の間に建っています。
|
2階のギャラリーから見たアヤソフィア |
中の様子。ビザンツ建築の最高傑作なんだそう。アラビア文字があしらわれた大きな文字盤が掲げられています。イスラム教の重要な人物の名前が書かれているらしい。吊られた照明の輪が綺麗。
|
南回廊のマリア、ヨハネ、キリストのモザイク画 | | |
ギャラリーの中でも有名なキリストのモザイク画は下半分は剥がれてしまっていましたが、とてもハンサムな顔立ちのキリスト像でした。
羽に包まれた顔。これを見て「ハウルの動く城」でハウルが鳥に化けるシーンを思い出しました。こういうのが創作のイメージとして使われたのかもしれませんね。
イスラム教のモスクに不可欠なミフラーブが奥にあるんですが、そこを見上げると聖母子像が。もともとキリスト教の聖堂であったアヤソフィアがイスラム教のモスクに変わった名残がここで見られます。
トプカプ宮殿 にも足を運んで、宝物をいろいろ見てきました。中は写真が撮れませんでしたが、こんな綺麗な湾を眺めることができました。晴れてよかった。
|
地下宮殿 Yerebatan Sarnici |
イェレバタン・サライ(地下宮殿)は地下の貯水池でライトアップがされている。なんか鈴木忠さんの演劇でも始まりそうな雰囲気。
一番奥にあるメドゥーサが有名とのこと。
ときどき頭に水滴が垂れてくる通路を通ってあるいていくと。。
ありました、メドゥーサの顔が柱の台座のところに!
これ、客寄せでつくったんでしょ?と突っ込みを入れたくなりつつも、
しっかり写真は撮って来た。私も日本人。
ここから歩いてグランドバザール Kapali Çarşıへ。
Grand Bazaarの入り口。
絨毯や貴金属、革製品の店が並ぶ商店街。
スパイスや絨毯、洋服、ランプ、楽器などいろんなものが売ってました。歩いていると日本語で話しかけてくる店員がたくさん。笑っちゃったのは
「シンコンリョコー?割引ありますよ。」
商魂逞しいことで。
香辛料かお茶を買おうと店を回っていたら、出会ったのがこのお店。
なんと僕らと写っている店のおじちゃん、愛知万博で働くために2年も名古屋(僕の地元です)に住んでいたことが判明。日本語も上手でびっくり。
そして、簡単に夕食を済ませたあとセマーという ぐるぐる回る踊りのショーを見てきました。スィルケジ駅で無料の公演があるという情報を聞いて期待していったら、数年前に終わったと言われてしまいました。で、すぐ近くの文化センターでやっていると教えてもらって、有料のを見る事にしました。
イスラム神秘主義(スーフィ)の儀式が専用の劇場で毎晩のように観光客目当てで上演されているもの。
あまり期待せずに行ったら、6人の生演奏までついていて贅沢。以前アムステルダムで見たダンス公演で、この旋回舞踊の踊り手が参加したものを見た事がありましたが、オリジナルの儀式を見るのは初めてでした。
さて、見てみたらほんとにずーっと回っているだけ。よく目が回らないなあーと感心しつつも、疲れもあったのか、途中で眠気が襲って来てしまった。歌詞が分かったらもうちょっとイメージが広がったのかもしれません。
入り口付近に立つスタッフのお姉さんがレーザーのペンを持っていて、写真を撮ろうとする観客を赤い光でチェックして注意する体制になっていて、なかなか厳しいチェックだった。
そして、明日は空港に朝から行かなくてはいけないため、少々ハードスケジュールながら、ホテルに戻る前にハマム(Hamam、トルコ式風呂)に行く事に。
帰り道の途中、チェンベルリタシュ駅で下車。この煙突が目印。
チェンベルリタシュ・ハマムに行きました。
http://www.cemberlitashamami.com/
サイトの写真がエロいな。必見です。(失礼)
なにも持っていかなくても、着替えもサンダルもタオルも全部渡してもらえます。垢擦り、シャンプーがセットになった基本コースをオーダー。男女別で日本の銭湯みたいに入り口で分かれ、更衣室でタオルだけになって入場。サウナほどの温度ではないとはいえ、蒸気が充満。スタッフのおじさんが来て指示されるまま亀の甲羅みたいな大きな石盤の上に寝転がって、待つ事10分。マッサージやら整体みたいなこともしてもらい、垢擦り開始。あっけなく終わって、泡を乗せてゴシゴシ洗われました。
しっかりトルコ観光を堪能し、ホテルでパッキング。翌朝は昼のフライトだったので、何もできずに空港行きのバスから街の眺めを楽しみました。
というわけで、トルコのレポートはこれで終わりです。
お付き合いありがとうございました!